3. 統合輸送シミュレーショングループ

LHDプラズマ解析型(TASK3D-Analysis、TASK3D-aシリーズ)統合を進め、これによって、プラズマの輸送現象に関する系統的な知見の獲得や精密な議論を可能とする研究を展開している。実験適用によって、各種モジュールの妥当性検証、また、理論モデルやデータベースの高精度化などを行うものである。2012年9月に、その初版となるTASK3D-a01(LHDプラズマのエネルギー輸送解析が主眼)をリリースした。a01構成要素である、プラズマの3次元平衡、加熱(現状、中性粒子入射加熱NBIのみ)、輸送過程(エネルギーバランス)といった各種解析コード(モジュール)を集中管理し、統合作業を集約的に進めた。TASK3D-a01の計算フローを図示する。LHD実験のリアルタイム座標マッピングシステムであるTSMAPに基づく平衡計算、その平衡に基づくNBI加熱分布評価、エネルギーバランス解析に至る一連の解析作業を一つのパッケージとした。TASK3D-a01の利用マニュアルを NIFSメモ61 (2012年11月)として発刊した。 http://www.nifs.ac.jp/report/nifsmemo.htmlから入手できる。


LHD実験解析型統合輸送スイートTASK3D-a01の計算フロー