新プラズマシミュレータが運用開始しました

2025年7月1日



新しいプラズマシミュレータが運用を開始しました。

プラズマシミュレータの新規利用を希望される方は、核融合科学研究所・プラズマシミュレータ共同研究の案内ページをご参照ください。



プラズマシミュレータの利用方法や共同研究開始後の手続きは利用者ポータルをご覧ください。








プラズマシミュレータの概要


スーパーコンピュータシステム「プラズマシミュレータ」は、 核融合プラズマをはじめとする多階層・複合物理系の学理と応用に関する研究を加速させるとともに、 全国の大学・研究機関に最先端のスーパーコンピュータを用いた共同研究の場を提供することを目的に、 量子科学技術研究開発機構と共同で運用されています。 本システムはハードウェアの異なる3つのサブシステム(A, B, C)で構成され、理論演算性能として合計40.4ペタフロップスの計算能力を実現します。



サブシステムAはIntel® Xeon®シリーズCPUを搭載したサーバで構成されています。
マルチコアCPUを活用した共有並列・分散並列コードの開発・実行を中心に、汎用的な利用が可能です。

システム性能
総サーバ数 360 台
総演算性能 5.89 PFLOPS
総メモリ 270 TiB
サーバ構成
モデル名 NEC LX 204Bin-3
プロセッサ Intel® Xeon® 6980P x 2
コア数 128 x 2
演算性能 16.384 TFLOPS
メモリ 768 GiB

サブシステムBはAMD製APU(CPU+GPU)を搭載したサーバで構成されています。
GPUに対応したプログラムを用意することで、高い演算性能・メモリ速度を活かした計算が可能です。

システム性能
総サーバ数 70 台
総演算性能 34.32 PFLOPS
総メモリ 35 TiB
サーバ構成
モデル名 NEC LX 401Bax-3GA
プロセッサ AMD MI300A x 4
ストリーミング プロセッサ 14,592 x 4
演算性能 490.4 TFLOPS
メモリ 512 GiB

サブシステムCは、大容量の共有メモリを必要とする計算コードの開発と実行を目的に、
1コアあたり48GiB のメモリ容量を持つCPUを搭載しています。

システム性能
総サーバ数 48 台
総演算性能 0.17 PFLOPS
総メモリ 72 TiB
サーバ構成
モデル名 NEC LX 204Bim-2
プロセッサ Intel® Xeon® Gold 6544Y x 2
コア数 16 x 2
演算性能 3.6864 TFLOPS
メモリ 1536 GiB



















旧システム情報

 

プラズマシミュレータ"雷神"起動!

2020年7月1日

研究所の新しいスーパーコンピュータが動き始めました。
1秒間に1京(けい)回をこえる世界トップレベルの計算性能を有するプラズマ核融合分野専用のコンピュータシステムです。今回は、機器の裏側にまでカメラが入り、その全ぼうを解き明かします!人気のバーチャルリアリティ(VR)システムもご紹介します。










数値実験炉研究プロジェクト (2022年度終了)

核融合プラズマは、ミクロの電子やイオンのダイナミックスからマクロのプラズマ輸送までの多数の異なる時空間スケールをもつ非線形過程と複合物理に支配された複雑物理系の典型的なパラダイムです。 数値実験炉研究プロジェクトでは、実験や理論と連携しながらプラズマシミュレータ"雷神"を活用し、核融合磁場閉じ込め装置全体のプラズマ挙動を予測することのできるヘリカル数値試験炉の構築へと繋がる大規模シミュレーション科学を推進します。





     

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