新プラズマシミュレータ"雷神"起動!

研究所の新しいスーパーコンピュータが動き始めました。
1秒間に1京(けい)回をこえる世界トップレベルの計算性能を有するプラズマ核融合分野専用のコンピュータシステムです。今回は、機器の裏側にまでカメラが入り、その全ぼうを解き明かします!人気のバーチャルリアリティ(VR)システムもご紹介します。






プラズマシミュレータ"雷神"の概要

核融合科学研究所では、2020年7月1日からプラズマ核融合分野専用のスーパーコンピュータ「プラズマシミュレータ・雷神」の運用を開始しました。 ベクトル型スーパーコンピュータ「NEC SX-Aurora TSUBASA A412-8」540台からなり、10.5PFLOPSの演算性能を有します。これにより世界トップレベルのプラズマ核融合シミュレーション共同研究を推進しています。



システム構成
総ラック数 30
モデル名 SX-Aurora TSUBASA A412-8
総ベクトルホスト数 540ノード
総ベクトルエンジン数 4320基
システム性能
総ベクトルエンジン演算性能 10.5 PFLOPS
総ベクトルエンジン主記憶容量 202TiB
ノード間転送速度(双方向) 10 TB/s
ベクトルホスト (VH)
筐体あたりのVH数 1
ベクトルエンジン数 8基
プロセッサ AMD EPYC 7402P x 1
メモリ構成 128 TiB
ベクトルエンジン (VE)
モデル名 Type 10AE
演算性能 2.433 TFlops
メモリ構成 48 GiB
ファイルサーバ (NFS)
ファイルシステム IBM Spectrum Scale v5
ユーザー/システム容量 214 TB
バックアップ容量 505 TB
   
外部記憶装置 (Lustre)
ファイルシステム DDN EXAScalar
総容量 32.1 PB






数値実験炉研究プロジェクト (2022年度終了)

核融合プラズマは、ミクロの電子やイオンのダイナミックスからマクロのプラズマ輸送までの多数の異なる時空間スケールをもつ非線形過程と複合物理に支配された複雑物理系の典型的なパラダイムです。 数値実験炉研究プロジェクトでは、実験や理論と連携しながらプラズマシミュレータ"雷神"を活用し、核融合磁場閉じ込め装置全体のプラズマ挙動を予測することのできるヘリカル数値試験炉の構築へと繋がる大規模シミュレーション科学を推進します。





     

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